2019年12月11日水曜日

在留邦人のみなさまへ(冨田駐韓大使の着任挨拶)

在留邦人のみなさま,駐韓大使としてソウルに着任しました冨田浩司(とみた こうじ)です。ソウルでの勤務は13年ぶりになります。これまで計6カ国で勤務しましたが,任地において在留邦人のみなさまと広く親交を深めてきました。さまざまなご経験,ご意見がうかがえる貴重な機会であり,今回もみなさまとお会いするのを楽しみにしています。
 外交の「一丁目一番地」は国民の生命,安全,財産を守るところにあります。大使にとって最も重要な任務は邦人の安全確保です。朝鮮半島をめぐる情勢は,2018年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック以降,南北首脳会談,米朝首脳会談などを通じ比較的安定し推移してきましたが,予断は許されません。また,週末ごとに各所でデモや集会が行われており,多くの人が集まる場所ではトラブルに巻き込まれないように注意する必要があります。安全確保については,みなさまと情報を共有しつつ万全の体制で臨んでいきます。
 大使館の領事部窓口では,旅券,証明,戸籍,国籍などに関する業務を行っており,当館を訪問される邦人の数は年間1万名以上になります。これらの業務はみなさまの日常生活に関連しますので,大使館の長として窓口サービスの向上,効率化に努めてまいります。
 今日,日韓両国の間では,経済,文化・学術,青少年,スポーツ,観光など,あらゆる分野での交流が深まっています。こうした傾向を未来に向けて持続させていくためには不断の努力が必要になりますところ,日韓双方の関係者と力を合わせて各種交流の深化に努めていきます。
 一方,現在日韓間には難しい問題があります。しかしながら,これまでも両国国民は困難な問題を克服しながら,経済面をはじめ互恵的な協力関係を構築し,日韓両国をこの地域さらには世界に必要とされる重要な関係に発展させてきました。この歴史をふり返りつつ,両国が現下の懸案を解決し一層緊密な関係を築いていくことを期待しています。そして,私自身,こうした課題の解決に向け「橋渡し」の役割を果たしていく決意です。
 来年は2020東京オリンピック・パラリンピックの年です。日韓両国が困難な局面を打開し,両国関係がさらに大きく開花するよう,みなさまとともに取り組みます。ご支援とご協力をお願いします。

【問い合わせ先】
在大韓民国日本国大使館領事部(邦人援護担当)
E-mail:ryojisodan.seoul@so.mofa.go.jp
TEL:(国番:+82)02-739-7400(代表:夜間および休館日は緊急オペレーターに接続されます)
FAX:(国番:+82) 02-723-3528
住所:大韓民国ソウル特別市鍾路区栗谷路6 ツインツリータワーA棟 8F 〒03142
窓口業務時間:9:30~12:00,13:30~17:00
ホームページ:/http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/

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